CHANNEL MIYABI
Nishijin Artisan of KYOTO 「西陣の匠」 Ⅰ
平安時代の「織部司(おりべのつかさ)」、室町時代の「大舎人座(おおとねりざ)」を源流として京の北西部に連綿と受け継がれてきた技術による高級織物が、「西陣織」と呼ばれるようになったのは「応仁の乱」終結後のこと。それから数えて550年余りの歴史がある「西陣織」の技術で、戦前からネクタイなどの洋装の製織を行ってきた織元『㈱財木』の財木祥次社長にインタビューしました。
財木社長は、電子部品メーカーとして世界トップクラスの企業『㈱村田製作所』からの依頼で完成させたテラヘルツ制御フィルター「ワイヤーグリッド」で同社と共同特許を取得するなど、西陣の伝統技術をハイテク産業へ応用することに成功してきた織元のひとつです。